グループ
2001-2010

比類のない成長の歴史と大規模な投資

創業から50年、グループは現在極めてダイナミックな成長を遂げています。大規模な投資と新しい組織形成により、リープヘルは国際的な競争力を強化しています。

プリント基板の組み立ての様子、ドイツ、リンダウ拠点

2001年 電子技術のノウハウを蓄積

リンダウ(ドイツ)でLiebherr-Elektronik GmbHがスタートしました。この企業は建設機械や鉱山機械、海上クレーン、航空機、鉄道車両などの電子部品やシステムを製造するための最新技術を備えた新技術開発センターです。

この拠点のスタッフの約3分の1は研究開発部門で活躍しています。電子ハードウェア設計の詳細な知識を持つ彼らは、航空および産業用アプリケーションの分野を専門にその活動を行っています。

イゾルデ・リープヘルとヴィリー・リープヘル、2004年、ミュンヘンのBAUMA見本市

2002年 製品分野別にグループを再編成

従来の国別組織から、製品エリア別組織にグループが再編成されました。これは、販売と技術をしっかりと統合し、各事業をより効果的に展開するための重要なステップとなりました。

持株会社であるLiebherr-International AG(スイス、ビュル)は、企業方針、開発・製品方針、財務・投資方針などの基本的な事項を一括的に決定する役割を果たし、各製品部門は独立したビジネスユニットとして運営されています。これにより、各製品分野がそのターゲットにぴったりと足並みを揃えた対応を執ることが可能になりました。また、新しい技術を各市場にぴったりと製品に搭載していくことができるようになりました。

2003年~2008年 目を見張るようなダイナミックな成長

リープヘルグループは2003年から2008年にかけてダイナミックに成長を遂げました。この期間の連結売上高はこれまでの2倍以上、84億ユーロに達しています。

同時に、リープヘルは既存工場拡大および多くの新しい生産拠点建設のために約28億ユーロを投資を行いました。

また、販売・サービス体制も大きく拡充されました。この6年間で、世界中に約12,000人のスタッフを新規雇用し、労働市場にも大きく貢献しています。

サウジアラビア クレーン技術を使った巨大パラソル

2008年~2009年 マディーナの巨大パラソル

Liebherr-Werk Ehingen GmbHが、サウジアラビア、マディーナにある巡礼地のための巨大パラソルの製造を委託されました。

高さ15mのこれらのパラソルの開発には、同社のクレーン技術のノウハウが活かされています。涼しい日陰を提供できるよう、油圧シリンダーを使い、屋根を広げ、地上5メートルの高さまでリフトアップされなければなりません。製作された250枚のスクリーン1枚あたり、約800人の巡礼者を日差しから守ることができます。

サザンプトン港(英国)にあるリープヘル社製コンテナローディングブリッジ

2009年 不安な時代もたくましく

グローバルに活動を展開するグループとして、リープヘルは世界的な不況や金融危機の影響も経験することになります。この世界的な金融危機の中、利益は減少したものの、安定した雇用を提供し続け、主要な投資もそのまま続行することができました。これまで経験してきた市場経済の低迷同様、多様な製品群をもち、異なる市場でビジネスを行ってきたリープヘルは、この不安定な経済状況も堅牢な組織としてたくましく乗り越えることができました。そして1年後には、グループは売上高で約10%のプラスを記録することができました。