グループ
2016年以降

将来のための明確なビジョン

Liebherrは、冷凍・冷蔵分野でのデジタル化や、油圧部品分野での3Dプリントなど、それぞれの業界に新しい基準を打ち立てています。Liebherrの製品は、世界中のエキサイティングで壮大なプロジェクトに採用されています。

Liebherr家電部門がIFA 2016で未来のインテリジェント冷蔵庫を発表。

2016年 未来からきたインテリジェント冷蔵庫

「Making your life smarter」のスローガンのもと、Liebherr家電部門が、2016 IFA(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)で未来に向けてインテリジェントな冷蔵庫を発表しました。SmartDeviceとは、マイクロソフト社と共同で開発した、冷蔵庫・冷凍庫をネットワーク化するためのデジタル技術の名称です。これにより、Liebherrの冷蔵庫とのコミュニケーションが可能になり、より新鮮な食品の保存と革新的な食品管理という新しい時代がスタートします。アプリで冷蔵庫を操作したり、カメラ技術で冷蔵庫に収納されている食品を検知したり、在庫リストや新しい買い物リストを作ることができるようになりました。

ゲームスタート:Liebherrの巨大トラックの荷台で手に汗握るマッチを展開するドイツ代表とオーストリア代表。

2016年 ピットでの試合:鉱業用巨大トラック上で卓球

Liebherrは、ミュンヘンで開催される世界最大の建設機械の見本市「Bauma」で、おもしろい卓球トーナメントを開催しました。165トンと巨大なLiebherr鉱業用トラック。その130m³の荷台の上で、ドイツとオーストリアの卓球代表チームが対決するという、なんとも面白いゲームが行われました。ドイツ代表のティモ・ボル、バスティアン・シュテーガー、パトリック・フランツィスカなどのトッププレーヤーが、オーストリア代表のヴェルナー・シュレーガー、チェン・ウェイシン、シュテファン・フェーゲルと手に汗握るマッチを展開しました。25年以上にわたり卓球というスポーツに積極的に貢献しているLiebherrは、ドイツ・ブンデスリーガのチーム「TTFLiebherr・オクセンハウゼン」をはじめ、ドイツやオーストリアのナショナルチーム、国際卓球連盟(ITTF)を後援しています。

2016年 世界中で愛されるLiebherr製品

Liebherrの機械は、世界中の大規模プロジェクトで使用されています。例えば、サンクトペテルブルクにあるヨーロッパ一高い超高層ビル、高さ462メートルのラフタセンターの建設では、10台のLiebherrタワークレーンが活躍しています。ハンブルクのコンサートホール、エルプフィルハーモニーの完成時には、長年現場で使用されていたタワークレーン4台をLiebherrのモバイルクレーンが解体しました。ドイツ、ロストックでは、2台の移動式港湾クレーンが、巨大な重量物運搬船であるGIANT 7に直接、海上クレーンを設置しています。サンフランシスコの路面電車には、将来的にLiebherrの油圧式ステアリング・スプリングが搭載される予定です。また、トンネル掘削機用の初の軸受を製作し、コンポーネント部門はアメリカのトンネル建設市場への進出も遂げました。

2016年 米国での組織再編とビーベラハ・アン・デア・リスの新しい拠点

6月、Liebherr-Components Biberach GmbHがビーベラハ・アン・デア・リスに、スイッチギア、電気モーター、オルタネーターの開発・製造を行う工場を開設しました。この新しい開発・生産拠点の敷地総面積はなんと約14.5ヘクタール。つまり、コンポーネント部門の拡大に大きな投資が行われたのです。

同月にアメリカではLiebherr USA, Co.がスタートしました。この新しい販売・サービス企業は、北米の8つの異なる製品分野のメンテナンスを担当します。この組織再編により、お客様へのサポートをさらに向上していきたいと思います。

Liebherr-Aerospaceが開発し3Dプリンターで製造したバルブブロック付きスポイラーアクチュエーター。

2017年 世界初公開。3Dプリンターで作られた油圧部品で空を舞うA380

2017年3月、Liebherr-Aerospace社が3Dプリンターで製作したスポイラー・アクチュエーターのバルブブロックがエアバス、A380に搭載され、初飛行が行われました。チタンの粉末から積層造形されたこの油圧式制御部品がエアバスで採用されたのは初めてのことです。A380に内蔵されたこのチタン製のバルブブロックは、飛行機の操縦や着陸後の減速など、重要な役割を担うものです。3Dプリンターで作られた部品は、従来のチタン鍛造で作られたバルブブロックと同等の品質を約束しながら、さらに2つの大きなメリット、35%の軽量化と部品点数の削減を提供してくれるものです。

2017年 ブレゲンツからクアラルンプールまで - 多種多様な製品が活躍

2017年にも世界中で数多くのLiebherr製品が使用されました。例えば、ブレゲンツ音楽祭の舞台装置を動かす2台のLiebherrタワークレーンや、5トン、長さ18メートルのヨットをパリのエッフェル塔の2階に吊り上げたLiebherrモバイルクレーンなど。ちなみにこのレガッタというシンボルを通して、世界中の子どもたちの命を救うために心臓手術に携わるフランスの医師たちの活動に注目が集まりました。スコットランドの東海岸では、10種類ものモバイルクレーン、そして3つの異なる製品分野からの製品が世界最長の吊り橋の建設を支援しています。世界の貿易にとって最も重要な水路の一つ、エジプトのスエズ運河で行われている日本円にして数千億円規模のインフラプロジェクトでは、10台のケーブル式掘削機とクローラクレーンが活躍しています。また、マレーシアの首都クアラルンプールでは、人気の高い住宅プロジェクト、Sentral-Suitesには、最大のLiebherr穴掘り重機が使用されています。

Liebherrの歴史の中で最も大きいクレーン。特殊船オリオンにはHLC 295000が搭載されています。

2017年 Liebherrの歴史で最も大きいクレーン

石油・ガス分野の風力発電所の構築や海洋施設の解体に使用されるこの重量物吊り上げ海上クレーン HCLは、これまでにLiebherrが製作したクレーンの中で最も大きいクレーンです。2017年、Liebherrはオリオン船のために納入されたこの大型クレーンの賞を受賞することになりました。高さ170メートル、ジブ長50メートルと巨大なこのクレーンは、最大3,000トンの荷物を吊り上げることができます。

4月、ビショフスホーフェン工場から出荷された50,000台目のホイールローダー。

2017年 5万台製造記念の特別機 - イエローがゴールドに、塗装がグラフィティアートに

2017年4月、ドイツ、ビショフスホーフェン工場から、5万台目のホイールローダーであるL 566 XPower®が出荷されました。ゴールドに塗装され、Liebherrグループと長年グループを支えてきたお客様がこの特別なホイールローダーをもって5万台達成を祝うことになりました。また、75,000台目の掘削機出荷時には、A 918 コンパクトLitronicホイール掘削機がアートキャンバスになりました。ストリートアーティストのクラウディア・ウォルデ(通称MadC)が、この特別な一台をキャンバスにカラフルなグラフィティアートに仕上げたのです。

ガイルドルフの再生可能エネルギーの工事現場は、シュヴァーベンジュラ山脈よりも高い位置にあります。

2017年 エネルギー改革で一役を担うLiebherr

ドイツ、シュヴェービッシュ=ハルの近郊で、未来に向けたドイツの最もエキサイティングなエネルギー改革の1つが進行しています。パイロットプロジェクトである「自然エネルギーの貯蔵庫 ガイルドルフ」では、風力発電機と分散型の揚水発電所を組み合わせて再生可能エネルギーを貯蔵し、電力の柔軟な供給可能にする初の試みが進められています。Liebherrはこのプロジェクトに携わり、世界で最も高い246.5メートルの陸上風車を誕生させました。

2017年 生産設備と販売・サービスネットワークにさらなる投資

2017年、Liebherrは生産設備とグローバルな販売・サービスネットワークに約7億4900万ユーロの投資を行いました。例えば、4月にはLiebherr-Ettlingen GmbHのリマン・コンピテンス・センターに2,500m²のホールが開設され、そのわずか2ヵ月後には、キルヒドルフ・アン・デア・イラーに開発/デモセンターの起工式が行われました。鉄道輸送分野のお客様をよりしっかりサポートするために、それぞれのお客様に合わせてテーラーメイドされたサービスを提供するLiebherr-Transportation Systemsの新しいサービス拠点が9月にスイスに開設されました。

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初めての「環境に優しい」空調システム、Eco-Clim:快適な客室、低いメンテナンス。

2018年 環境優しい鉄道輸送のための空調システム「Eco-Clim」を発表

2年間のテスト期間を経て、フランスの鉄道会社SNCFの地域列車に、今回初めて「環境に優しい」空調システム「Eco-Clim」が装備されました。これは化学冷媒を一切使用しない、環境にやさしい空調システムです。化学冷媒の代わりに、航空宇宙産業にルーツを持つエアボーン冷却技術が採用されています。オゾン層にダメージを与えることのないこの技術は、気候変動対策にも大きく貢献してくれるものです。

アンドレアス・ショイヤー運輸大臣、ディートマー・ヴォイドケ(ブランデンブルク州連邦首相)、アンゲラ・メルケル首相、ヴィリー・リープヘル(Liebherrインターナショナル社取締役社長)、デルフィーヌ・ジェニー=ステファン(フランス経済財務省長官)(左から右へ)、Liebherr航空宇宙のILAブースにて。

2018年 ILAでメルケル首相がLiebherrを訪問

Liebherrは、2018年4月25日から29日までベルリンで開催された国際航空宇宙展(ILA)に参加しました。その会場のLiebherr-Aerospaceのブースのハイライトとなったのはドイツのアンゲラ・メルケル首相の訪問です。メルケル首相を同行したのはアンドレアス・ショイヤー運輸大臣とブランデンブルク州のディートマー・ヴォイドケ連邦首相です。その他にも政治、経済界から、ペーター・アルトマイアー経済・エネルギー大臣や、ドイツ航空宇宙政策の連邦政府コーディネーターであるトーマス・ヤルゾンベック氏などの著名なゲストがこのブースを訪れてくれました。

収益の新記録:Liebherrは2018年に売上高100億ユーロの大台に乗りました。

2018年 Liebherrが初めて年間売上高100億ユーロ超を達成

Liebherrグループは、2018年に10,551百万ユーロの収益によって、会社の歴史ではじめて100億ユーロ以上を記録します。前年比では、7億3,900万ユーロ(7.5%)の増加となりました。建設機械・鉱山機械部門の収益は、前年同期比10.8%増の68億3,300万ユーロでした。これには、特に土木工事、鉱山、モバイルクレーン部門が含まれます。その他の製品分野(海上クレーン、航空宇宙・輸送システム、歯車技術、オートメーションシステム、家庭用電化製品、コンポーネント、ホテル部門)の利益は、前年同期比2%増の37億1,800万ユーロとなりました。2018年の年次報告書はこちらから。

2018年 生産、販売、サービスに8億ユーロを超える投資

Liebherr-Components Kirchdorf GmbHは、ドイツのオーバーオプフィンゲンに油圧シリンダーの新工場を開設しました。ここでは、油圧シリンダーの物流・組立・検査・塗装を行う2つの工場ホールが23,000平方メートルの広々とした敷地に新設されました。そのわずか1ヵ月後、インド、アウランガーバードでは20ヘクタールの生産拠点が開設されました。Liebherr Appliances India Private Limitedは、インド市場向けのハイグレード冷蔵冷凍庫の製造を専門としています。そして6月には、ハンブルク港で新しいLiebherrの販売・サービスセンターの建設が始まりました。ハンブルグにあるこの子会社は、移動式ハーバークレーン、船舶用クレーン、海上クレーン、建設機械を専門としています。また、同じ月に、ドイツのキルヒドルフ・アン・デア・イラーでは、Liebherr-Hydraulikbagger GmbHの新しい物流センターの起工式が行われました。そして、7月にはアメリカのニューポートニューズ(米国)でLiebherrUSA社の新本社ビルの建設が始まりました。米ドルにして約4,500万ドルのこの投資は、米国におけるLiebherrの長期的な成長を促していくものとなることが期待されています。

2018年 世界で活躍するLiebherr製品

2018年にもLiebherr製品は、ヨーロッパ最大の建設現場「グラン・パリ」など、世界を変貌させるプロジェクトの数々で活躍しました。フランスの首都の交通渋滞問題を解消するためにパリで進められているこの21世紀プロジェクトは2030年まで続けられる予定です。ドイツでは、ロストック港に世界で最も強力な陸上型大型クレーンが設置されました。Liebherr製品の積載や、その他の重量物の取り扱いが可能になりました。そして、ロストック港から約1,000km離れたフィンランドのヤッタサーリ半島の拡張工事では、Liebherrのケーブル式掘削機が活躍しました。ヘルシンキの南に、現在約21,000人の住民を迎えられるアパートメントが立ち並ぶ新しい地区が建設されています。Liebherrはまた、ノルウェーのクレーン業者であるOHT社と共同で、別種のプロジェクトにも携わりました。風力発電所の基礎を設置する工事のためにHLC 150000大型クレーンが船上で使用されたのです。48,000トンを吊り上げることができるこの船は、運転中に沈むことでクレーンの安定性を向上してくれます。このため、HLCはほとんどすべての天候で運行することが可能になりました。南米に目を向けると、チリの首都、サンティアゴでもLiebherr製品が活躍しています。サンティアゴの空港では23基のタワークレーンを使用して、265,000平方メートルの敷地拡張、ターミナルの増設、駐車場を2倍に増やす工事が行われています。これは、フライトの運行を中断することなく進められています。

ゴ・エ・ミヨのトーク帽を受賞。トーマス・カルバーリョ・デ・スーザ(左)とマリオ・デリング(右)が、ゴ・エ・ミヨのトーク帽を獲得。

2018年 シェフにも栄誉

レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」は、Liebherrホテルで活躍する二人のシェフにその栄誉ある「帽子」を贈りました。オーストリア、シュルンスにあるLöwen Hotel Montafonのトーマス・カルバーリョ・デ・スーザ(左)がGault&Millau社の栄誉ある2つ帽子を、Interalpen Hotel Tirolのマリオ・デリング(右)が3つ帽子を獲得しました。ゴ・エ・ミヨの帽子は、ミシュランスターに並びグルメの世界で最も権威ある賞とされています。

2019年 輸送用Liebherr製品と再生可能エネルギー

2019年1月以来、旅客機ボーイング787ドリームライナーにはリモート電子ユニットが装備されています。これは、スタンドアロン型電子部品に関するLiebherrの戦略において、非常に画期的な出来事となります。

世界最長の地下鉄道トンネルとなるブレンナーベーストンネルの建設では、Liebherrの2つのミキシングプラントが活躍しています。トンネル内の岩石の組成が不均質なことから、困難を極める作業となっています。

オーストリアの高速道路ジャンクションの拡張でもLiebherr製品が活躍しています。ここでは充電式のLB 16が世界で初めて配置されました。これは初のバッテリー駆動の大型穴掘り重機で、ほとんど排気ガスを生成しません。

ロッテルダムでは、世界で最もパワフルな洋上風力タービンの試作品が建設されました。この過程で、2台のクローラークレーンLR 11350により、780トンの機械室が150 mを超える高さまで吊り上げられました。Liebherrのクローラークレーンによって、これほど重いものがこれほどの高さまで吊り上げられたのは、初めてのことです。

3つの現場モデルに基づき、クローラークレーン、ケーブル式掘削機、深礎掘削機のしくみを知ることができます。

2019年 Liebherr AR Experience – 触ることができるデジタル化

Liebherr AR Experienceは、無料アプリとしてスマートフォンやタブレットにダウンロードすることができ、これを使うと、拡張現実を用いて自分の周囲にデジタル3Dデータを投影することができます。このアプリを通じて、バーチャルで建築現場にジャンプし、建設機械のしくみを知ることができます。

2019年 Liebherrは2019年も投資を継続

1月、平湖市(中国)にLiebherr-Transportation Systems (China) Co., Ltd.が設立されました。この部門は、環境にやさしい空調システム、電気油圧式作動システム、高性能冷却技術に関する製造に焦点を当てています。中国では、Liebherr-Verzahntechnikの生産拠点も5月に正式にオープンしました。中国は、最高品質の歯切り盤とオートメーションシステムに関する最重要市場のひとつです。

さらに6月、Liebherr-Hausgeräte GmbHがオクセンハウゼン(ドイツ)に新しいカスタマーセンターを開設しました。3,500 m²を超えるこの拠点には、新しいオフィスだけでなく、冷蔵と冷凍の最新のトレンドを示す展示スペースも備わっています。

9月、Liebherrはハンブルグ港に新しい部門を開設しました。この新拠点では、移動式港湾クレーン、船舶用クレーン、海上クレーン、それにケーブル式掘削機、クローラークレーン、深礎掘削機のアタッチメントツールの顧客への対応を行います。

同月、Liebherr Mobile Cranes Korea Ltd.の拠点にトレーニング・サービスセンターが併設されました。これは、現地でのカスタマーサービスの需要の増大に対応するためのものです。

INTUSIはドレスデン工科大学と共同開発されました。

2019年 INTUSIを用いた機械通信の新時代の幕開け

直感的ユーザーインターフェース(INTUSI)は、建設機械とマテリアルハンドリング機械向けの高度にデジタル化された制御コンソールです。操作環境は状況やユーザーに適応することができ、デジタルアシスタントを統合することも可能で、ネットワーク化された「construction site 4.0」のコンセプトの鍵となります。このアイデアの源となっているのは、建設現場での作業の安全と効率を高めることです。

Liebherr ETM 1205によるゼロエミッションのコンクリート輸送

2020年 コンクリート輸送において時代を画す初の完全電気トラックミキサー

ディーゼルエンジンから脱却するためにLiebherrとDesignwerkによって開発されたトラックミキサーETM 1005と1205は、コンクリートの輸送のための完全電気ソリューションです。この2つのバージョンは、それぞれ10 m3と12 m3のドラムを装備し、Futuricumの5軸シャシーで走り、最高出力は680 hpに相当します。このトラックミキサーは、コンクリートプラントと建設現場の間の比較的短い距離を、ほとんど騒音を立てず、また排気ガスをまったく出さずに走り、しかも制動時や下り坂走行時にはエネルギーを回収して航続距離を拡大します。車両のバッテリーは、夜のうちにコンクリートプラントの充電インフラを使って必要に応じて簡単に充電することができるので、翌朝には走行できる状態になります。

苛酷なオフロードでの作業も、TA 230 Litronicならお手のものです

2020年 新世代の連結ダンプトラック

最大積載重量28トンのTA 230 Litronicは、Liebherr初の新世代の連結ダンプトラックです。このトラックは、鉱業用の重い荷を積載する苛酷なオフロードアプリケーションとして専用開発されました。パワフルな6気筒エンジンは265 kW/360 hpを発生し、最大限のトラクションで圧倒的な走りを実現します。最適化された容量18.1 m3のダンプボディは優れた生産性を備え、新開発のキャブは最高の視界をもたらします。最新の支援システムもトラックのオペレーターをサポートし、作業中の安全性と快適性を高めます。

2020年 生産・販売・サービスに6億ユーロ以上を投資

2月、採掘会社Liebherr Panama S.A.は、パナマ市に新しい本社の建設を開始しました。この拠点には、業務オフィス、再生部品のワークショップ、スペアパーツ倉庫が建設される予定です。7月、Liebherr USA, Co.がヴァージニア州ニューポートニューズの構内の新しい本社に移転しました。23,300 m²拡張され、新しいオフィス、トレーニングセンター、ワークショップ、新倉庫が建てられました。8月、平湖市(中国)にLiebherrがLiebherr-Transportation Systems (China) Co., Ltd.を新規開設しました。この拠点では、中国および世界中の鉄道輸送のためのコンポーネントとシステムの開発、製造、保守を行います。同月、Liebherrはウィーンにモノブランド店をオープンしました。この170 m2の店舗では、顧客はLiebherrの冷蔵庫と冷凍庫の全製品にじかに接することができます。

世界初となる充電式LR 1250.1

2020年 世界初のバッテリー駆動のクローラークレーン

新しい充電式クレーンLR 1200.1およびLR 1250.1により、Liebherrは化石燃料による駆動装置からの置き換えの分野で新時代を画しました。世界初のバッテリー駆動のクローラークレーンの誕生です。どちらのクレーンも、システム出力255 kWの電気モーターで駆動され、従来型のバージョンと比較して性能や使い勝手の点で遜色はありません。この新製品は、操作中にエミッションを発生せず、騒音も非常に低く抑えられています。静粛性が求められる環境では、これは特に有利になります。バッテリー駆動コンセプトにより、このクレーンは電源ケーブルを使っても「プラグを抜いた」状態でも使用することができ、建設現場の通常のコンセントから数時間で簡単に充電することができます。

2020年 世界中で活躍するLiebherr製品

コロンビアで特殊な水上での移動が繰り広げられました。重さ220 トンもあるLiebherrのモバイルクレーンLTM 1220-5.2を、コロンビアの高地の人里離れた森林地帯まで運ぶ必要がありました。橋を架ける必要のある人里離れた建設現場「アウトピスタ・パシフィコ2」まで運ぶために、はしけを使ってカウカ川に浮かべ、8 km移動させました。

スイスの特殊な建設現場では、また異なった作業が必要となりました。アールガウ州コブレンツの歴史ある鉄道橋の修復のために選ばれたのは、LiebherrのドリルリグLB 36でした。リグをポンツーンに乗せて作業し、各橋脚につき4本の埋め込み杭を立てました。LB 36の位置決めは、Liebherrの深礎掘削機用の位置決めシステムLIPOS®を使用して行われました。このような水上の建設現場では、スプレー塗料では仕事がはかどらないからです。

移動式ハーバークレーンLHM 420は、完全に分解されてアルゼンチンに運ばれましたが、ここで独特な状況に置かれました。新型コロナウイルスの制約により、初めてLiebherrのリモートサービスアプリを使用し、遠隔によって移動式ハーバークレーンを作業可能な状態に組み立てたのです。このアプリの網羅的な機能を駆使し、Liebherr-MCCtec Rostock GmbH(ドイツ)とLiebherr-Argentina S.A.とのバーチャルでの密接な協力により、無事クレーンが顧客に納入されました。