タワークレーン

熟練のエンジニアが肩を並べて作業:ビルの改修工事に取り組むリープヘルの移動式建設用クレーン

リープヘルの移動式建設用クレーン3台が、ドイツ、ネッカーズルムにあるオフィスビルの改修工事に取り掛かりました。MK 140がこの5階建ての建物にいくつかのスチール材そして空調ユニットの吊り上げ作業を行いました。またこの工事には、MK 88とMK 100も参加しました。

ネッカーズルムのオフィスビルの改修工事で活躍するリープヘルMK 140移動式建設用クレーン。

スペースが非常に限られていたこのプロジェクト、移動式建設用クレーンの腕の見せ所です。移動が簡単なこのクレーンの大きなメリットは建物の真横に設置できるというその強み。また高さ調節が可能な昇降式キャビンを備え、常に吊り荷を視界に収めておくことができます。

このプロジェクトではMK140を現場に導いていくこと自体も綿密に計画されなければなりませんでした。事前にこれを正確に測定していたWiesbauer社、テクニカルフィールドサービスチームのオットー・リンドラー氏曰く:「クレーンの左右には15cmほどのスペースしかなく、高さにもあまり余裕がありませんでした。5軸のクレーンがギリギリで進入できるスペースだったのです」。組み立てに必要なスペースがほとんどないこの現場、MK 140が本領を発揮します。

MK 140は、最大半径65メートル、と圧倒的なリーチを誇るクレーンです。時には半径50メートルでの作業も求められました。しかし、この大きな工事現場全体をカバーするためには、作業期間中に何度もMK140を移動させなければなりません。ボタンをひとつ押すだけで数分間で組み立てを完了するこのタクシークレーンなら、すいすいと次の位置で作業を開始することができます。

厳しい条件下で現場にアクセスしたリープヘルMK140移動式建設用クレーン。

オフィスビルの改修工事では、空調機のほか、金属のプロファイルシートなどの屋根材や壁用資材の取り付けが行われました。後者に関しては、資材が屋根のどの位置に吊り上げられるかに応じて、MK 88やMK 100で十分に対応できるものもありました。3台の移動式建設用クレーンは、3ヶ月の改修期間中に約20回稼働されました。

特にエアコンの設置に求められたのは熟練の技。マイクロムーブの精密位置決めモードと無線制御により、最大2トンと重いエアコンユニットをミリ単位の精度で配置することができるこの移動式の建設用クレーンのおかげで、難しい作業も簡単に完了することができました。

モバイル建設用クレーンの概要

MKシリーズはモバイル建設用クレーンのモビリティとタワークレーンの機能性をしっかりと兼ね備えたクレーンです。